こんにちは。飴を加えている中年のエンジニアです。いつもお世話になっております。
この記事はアクセシビリティ Advent Calendar 2019の14日目の記事です。昨日の記事は森のくまさんのVoiceOverを学ぶ第一歩でしたが、もうお読みになりましたか?
昨年も僕は、同じような時期にBacklogとスクリーン・リーダーと就労環境のアクセシビリティについてという記事を書いて、僕が仕事をする上でBacklogを使うことが難しかったこと、開発元のヌーラボの皆様がアクセシビリティを改善するために取り組みを開始してくださったことを紹介しました。
あれから1年、Backlogはスクリーン・リーダーユーザーの僕にとってかなり使いやすいタスク管理ツールになり、おかげで僕は、職場でチームのタスク管理にBacklogを使用しています。 今回は、Backlogユーザーとしての僕と、ヌーラボの開発者の方双方の立場でBacklogのアクセシビリティ改善について紹介したコンテンツをまとめてみたいと思います。
ユーザーの立場のコンテンツ
去る6月1日、僕はインフォアクシアの植木さん(ウエちゃん)といっしょにCSS Nite LP62「Webアクセシビリティの学校」特別授業というイベントに出演し、『辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシブル GO GO!!「スクリーンリーダーで『Backlog』を使ってみる」の巻」』と題したお話をしました。
このセッションの特徴は、Backlogのアクセシビリティ改善の様子を、スクリーン・リーダーのデモを交えながらビフォー・アフター形式で紹介したもので、改善前にはBacklogを使うときにこんなところで困っていたけど、改善後のBacklogはこんな風によくなったという様子を、スクリーン・リーダーの音声や表示される画面で確認していただきました。
現在、このセッションの関連資料はスライド(PDF)や動画を含めてご覧いただけますので、年末のご馳走やおせちに飽きたら是非覗いてみてくださいね。
開発者の立場のコンテンツ
一方、7月20日に開催されたJapan Accessibility Conference digital information vol.2では、Backlogの開発に携わっておられる藤田 正訓さんと中川 裕二さんが、サービス運営しながら小さくコツコツ始めるアクセシビリティ改善〜Backlogの事例という発表を行われました。
この発表では、先に紹介した僕たちの発表でBacklogの問題点としてあげた事柄を、開発者の皆さんがどんな風に改善してこられたかが紹介されました。 僕自身も会場の最前列の席でお二方の発表を聞かせていただいたのですが、開発者の皆さんがBacklogのアクセシビリティを高めるために試行錯誤された様子がよくわかる内容で、とても素晴らしかったです。
こちらの発表もスライドと動画が公開されていますので、ユーザーの要望をどのようにBacklogの改善につなげてくださったのかをご確認いただければと思います。
さらにこの発表は、今月初めに公開されたWeb担当者フォーラムの記事ゼロから始めるアクセシビリティ 「Backlog」の事例に学ぶ、ユーザーのための改善とはでも詳しく紹介されましたので、もしかしたら皆様の記憶に新しいところではないでしょうか?
今回はユーザー、開発者それぞれの立場で、一つの製品のアクセシビリティが改善されるまでの記録をたどることのできる情報をご紹介しましたが、いかがでしたか? 皆様の製品やサービスのアクセシビリティを向上させるときに参考にしていただけましたらうれしいです。
来年もその先も、もっともっとたくさんの製品やサービスが多くのユーザーにとって使いやすい年になりますように、そして、僕自身もそんな製品やサービスのアクセシビリティ向上にもっと関わっていけますように…。 Let’s Groove with Accessibility!